CA州知事、死刑停止命令
737人の執行延期
2019年3月15日

カリフォルニア州のニューソム知事 (民主) は3月13日、死刑執行の一時停止を命じる文書に署名した。
カリフォルニア州で収監されている死刑囚は全米最多の737人に上るが、自らの任期中は死刑執行を行わないという。
カリフォルニア州では俳優シュワルツェネッガー氏が知事だった2006年から死刑が執行されていない。
1月に就任したニューソム氏は記者会見で、冤 (えん) 罪や人種差別的な判決の例に触れ「死刑制度は間違っていると考えてきた。人として正しい決定をしたと思っている」と強調した。
サンフランシスコ郊外の刑務所にある新たな執行施設も閉鎖する一方、減刑などは行わないとしている。
だが、犯罪被害者の遺族や共和党支持者は早期執行を求めており、ニューソム氏の決定に「権力乱用だ」と反発。
訴訟に発展する可能性もある。
トランプ大統領はツイッターで「遺族や私はうれしいと思っていないぞ!」と非難した。
トランプ氏は多発する銃犯罪に対し、死刑など厳刑で対応すべきだとの主張を繰り返している。
米国では州によって死刑執行の状況が異なる。
米調査団体「死刑情報センター」 によると、コロラド州などは知事命令で、アリゾナ州などは裁判所の判決に基づいて執行をそれぞれ停止している。
(2019年4月1日号掲載)