2023年9月15日
ソフトバンクグループ (SBG) 傘下の英半導体設計大手アームは9月14日、米ナスダック市場に上場した。
初日の終値は63.59ドル (約9,400円) と公開価格の51ドルを約25%上回った。
米メディアによると、終値ベースでの時価総額は650億ドル (約9兆6,000億円) 超に膨らみ、アームが持つ半導体に必要な設計技術への高い期待を反映した。
今年の新規株式公開 (IPO) としては最大。
初値は56.10ドルだった。
アーム株の堅調な滑り出しを受け、9月15日の東京株式市場でもSBG株が急伸した。
SBGはファンド事業の不振で2023年3月期まで2年連続の巨額赤字を計上しており、アーム上場で財務体質の改善につなげたい考えだ。
売り出すアーム株は約1割に留めており、上場後もグループ戦略の中核の一つに据える。
アームの技術は世界のほぼ全てのスマートフォン向け半導体に取り入れられており、近年は車載やデータセンター向けでも採用が増えている。
人工知能 (AI) 開発で半導体需要が増加していることも追い風で、SBGの後藤芳光 (ごとう・よしみつ) 最高財務責任者 (CFO) は9月14日、「AIによって劇的に変化していく中で、アームの役割はより重要なものになっていく」と述べた。
SBGは2016年に約3兆3,000億円を投じ、英ロンドン証券取引所に上場していたアームを買収。
2020年に全株式を米半導体大手エヌビディアに売却すると発表したが、欧米の規制当局が半導体業界で競争上の問題を生むと懸念を示したことから2022年に断念し、再上場を目指す方針に転換していた。
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(2023年10月1日号掲載)