2020年10月21日
新型コロナウイルスの感染者数が世界的に急増している。
規制を緩めた欧州諸国では春の第1波を上回る第2波が訪れ、新規感染者が3倍に増えた国も目立つ。
米国やイランでは早くも第3波が到来。ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、世界の感染者数は過去最悪のペースで増えており、10月19日時点で約4,000万人に上る。
規制の再強化に踏み切る国も多いが、インフルエンザが流行する冬を控え、コロナ収束は全く見通せない状況が続いている。
世界全体の死者は約110万人で、致死率は3%を切る水準にまで低下。
検査の大幅拡充や、医療機関が重症者に対応できているためとみられるが、感染者急増は医療体制への負担を招く。
世界保健機関 (WHO) は拡大防止策の徹底を呼び掛けている。国別の感染者数は米国が815万人超、インドが約750万人、ブラジルが520万人超と突出して多い。
新型コロナウイルス感染から回復後、再び感染する例が世界で相次いでいる。
別種のウイルスで重症化した例もあり、変異種が増えれば開発が進むワクチンの効果が及ばない恐れもある。
専門家は「再感染しても発症するとは限らず、軽症者も多いが、免疫が低下していれば悪化の懸念がある」と指摘。
健康維持や感染対策の徹底を呼び掛けている。
免疫を持つ人が自然に増えることでウイルスを抑え込む「集団免疫」の達成が難しくなり、集団免疫を前提にするスウェーデンなどは政策見直しを迫られる可能性もありそうだ。
英医学誌ランセットによると、ネバダ州の男性 (25) は喉の痛みや咳 (せき) を訴え、4月の検査で陽性に。
5月の検査で陰性となったが、その後体調を崩し、6月に再び陽性となった。
4、6月の検査で採取したウイルスを分析した結果、遺伝子のタイプが異なることが判明。
男性は2回目に息切れを伴う低酸素症となり、一時は酸素吸入が必要なほど重症化した。
北里大の中山哲夫特任教授 (臨床ウイルス学) は、抗体や免疫が残っていれば再感染しても発症しにくく軽症で済むことが多いと指摘。
ただ、抗体と免疫力は時間がたてば低下し、免疫がなくなったり、質の悪い抗体が感染を増強したりすると重症化もあり得ると推測する。
米疾病対策センター (CDC) は10月20日、新型コロナウイルス感染症が広がった1月下旬から10月初めの米国の死者数は、過去5年の傾向に基づく予測値と比べ約299,000人多いとする推計結果を発表した。
少なくとも3分の2は新型コロナが直接の原因とみられ、他にも持病の治療ができないなど新型コロナの影響を間接的に受けた可能性があるという。
米国では世界最多の約22万人が新型コロナ感染で死亡している。
カリフォルニア州が設定した新型コロナ感染度の基準によると、依然としてサンディエゴ郡は一部ビジネスの条件付き屋内営業が許可される「相当レベル」(赤レベル) に留まっている。
14日間の平均モニタリング指標の一つとして、10万人当たりの感染者7人を超えれば、ビジネスの多くが屋内営業の道を閉ざされる厳しい制限が課せられる「広範囲レベル」(紫レベル) に進むが、一時的に7.8人に増加したものの、その後、上限の7.0人に抑え込むことに成功している。
(2020年11月1日号掲載)