Monday, 23 March 2026

黒人への背後銃撃、抗議デモ続く

SDダウンタウンで約150人行進

2020年8月31日

ウィスコンシン州ケノーシャで8月29日、黒人男性ジェーコブ・ブレークさん (29) が警官に背後から銃撃された事件への抗議デモが行われた。

ケノーシャでは連日デモが続いている。


米メディアによると、デモにはブレークさんの家族を含む約1,000人が参加し「正義なくして平和なし」と連呼しながら行進。

ブレークさんの父親は「息子を動物のように扱う権利が警察にあるのか? もううんざりだ」と訴え、発砲した警官を訴追するよう求めた。


事件は8月23日に発生。

ブレークさんが車に乗り込もうとした際、警官に背後から7回銃撃され下半身麻痺 (まひ) になった。

ウィスコンシン州当局は、家庭内トラブルへの対応で警官が拘束しようとしたところ抵抗されたと説明。

車からナイフを押収したという。警官の対応が適切だったか否かをウィスコンシン州司法当局などが捜査している。

当初は暴徒化した参加者による放火や略奪が発生。

25日夜にはデモ現場の発砲事件で2人が死亡し、白人少年 (17) が逮捕された。


サンディエゴでは28日午後8時頃、SD市警察本部のあるダウンタウンに約150人が集まり、警察組織の刷新と警察官の意識改革を求める抗議デモを開始。

行進が始まって間もなく、警察側が群衆に向けて催涙スプレーを噴射したことから双方が一触即発の状態になり、一時的に車両通行止めの措置が取られた。

SD市警察は、催涙弾を使用したのは「化学薬品を撒いた群衆の一部から身を守る目的」だったとツイッターで釈明している。

「ケノーシャ事件」に対するSD市内の抗議行動は約50人が参加した8月24日に続いて2度目。

8月29日にはSD郡東部サンティーでも200人以上の参加者を集めて抗議の行進が行われた。


一方、大リーグやプロバスケットボールNBAなどスポーツ界では、抗議のため競技をボイコットする動きが相次いでいる。

5月に起きたミネソタ州の黒人男性暴行死事件など、繰り返される警官の暴力への不満が蓄積しており、抗議収束の道筋は見えない。


Photo:© Tverdokhlib / shutterstock.com


(2020年9月16日号掲載)